元料亭の町家

Ukyo-ku, Kyoto

元料亭の町家

Status
成約済
Address
京都市右京区
Access
市バス/梅津段町停・徒歩約2分
阪急嵐山線/松尾大社駅・徒歩約21分
京福電車 嵐山本線/太秦広隆寺駅・徒歩約20分

嵐山から車で10分ほどの距離にある大きな京町家。

元料亭だった建物は広く、歴史を刻んできた味わいや凜とした空気感に背筋がシャキッと伸びる。南向き玄関のこの建物、正面に日中を通じて陽が当たりとても明るく、心地よい。外観は、時代を経たクリーム色の漆喰外壁と、2階窓の手すりがとても印象的。全体的にアンバーな色合いが温かい気持ちにしてくれる。

玄関を入ると、良い塩梅にエイジングした畳や柱のマットな質感が出迎えてくれ、須恵器に野草をそっと生けたくなる。さらに、階段の鉄製の手すりは、シンプルなフォルムながら質感が高く、建物に馴染みながらも他にはない特別感を演出している。また、建物の躯体はとてもしっかりしていて、柱も一般的な京町家に比べて太く立派である。少し掃除をすれば、そのまま住むことができそうだ。

一階の表の間から奥の間に向けて、庭からの光が印象的で気持ちよく、風の抜けもとても良さそうだ。新鮮な光と風を感じながらの暮らしへ期待感が高まる。奥の間と離れから望む庭は、爽やかな植栽の緑と、肌に伝わるしっとり瑞々しい感触が清々しい。季節ごとに咲かせる花が暮らしに彩を与えてくれそうだ。

二階へ上がると、まさしく料亭だった。味のあるL字の廊下ぞいに、和室が複数あり、それぞれに雰囲気がある。間仕切っている建具を取り払えば、他にはない印象的な空間になる。暮らす人によっては、ワンフロア使いにしてもワクワクする。さらに、納戸として使っていたらしい3畳ほどの隠し部屋がとてもいい。裸電球の灯りが土壁を優しく照らし、とても落ち着く。書斎として良さそうだ。

広くて、質感が良くて、躯体もしっかりしている、この町家。改修はそこそこに、当時の空気を感じながら暮らしてほしい。